*画像はイメージです
県庁の電子申請手続きで、書類が「sendfile system」というサービスから送られてきた。
調べてみると、似たような仕組みの「データ便」というサービスもあるらしい。
そこで今回は、この2つの違いを比較してみた。
*内容に若干の誤りがありますので、詳細は各サービスのサイトでご自身で確認してください。
項目 | sendfile system | データ便 |
---|---|---|
運営会社・対象 | 法人向けが中心。主に業務用の大容量ファイル転送システム。 | 株式会社データ便による、個人~法人まで幅広く利用可能なファイル送信サービス。 |
用途 | 社内・取引先との安全なファイル送受信。 クラウド上での一元管理。 |
大容量ファイル(最大100GB)をブラウザ上から簡単送信。URL共有型。 |
主な特徴 | – 独自サーバー or 自社導入型も可。 – ログ管理・アクセス制限・暗号化などセキュリティ強化。 – 継続的な業務利用を想定。 |
– 無料でも使える(登録不要モードあり)。 – ファイルの一時預かり(最大7日程度)。 – 個人・簡易利用に適する。 |
送信容量 | プランや導入環境に依存。 社内サーバー型では制限ほぼなし。 |
無料プラン:最大2GB 有料プラン:最大100GB(Proプラン) |
セキュリティ | 高い。 SSL暗号化、送信ログ、ワンタイムURL、IP制限など業務向け対策。 |
通常レベル。 パスワード保護・SSL通信はあるが、法人監査向きではない。 |
保存期間 | 自社設定可能(サーバー常駐や自動削除設定も可)。 | 無料:3日〜7日程度 有料:最長60日(プランによる) |
料金形態 | サブスクリプション/オンプレ導入(要見積) | 無料/月額550円〜3,300円(個人・法人プラン) |
利便性 | システム導入・アカウント管理など運用コストあり。 | 登録なしで即利用可。URL共有で完結。 |
想定利用者 | 建設・設計・広告・製造などBtoB企業の業務利用。 | 写真・動画・ドキュメントをやり取りする一般ユーザーや中小企業。 |
sendfile system
→ 「セキュリティと運用管理」を重視した法人向け業務ツール。
アクセス制御・監査ログ・社内統合などが可能で、社外秘データの送受信にも適します。
データ便
→ 「手軽さとスピード」を重視したクラウド型の簡易送信サービス。
無料で使え、登録も不要。高機密データよりも日常的なファイル共有に向きます。
用途 | おすすめ |
---|---|
顧客や協力会社との正式なデータ授受(業務書類・設計図面など) | ✅ sendfile system |
画像・動画・PDFなどを簡単に送りたい(軽作業・臨時用途) | ✅ データ便 |
自社でセキュリティポリシーを厳格に管理したい | ✅ sendfile system |
一度だけ大容量を送る、会員登録したくない | ✅ データ便(無料モード) |
どちらもファイル送信という点では共通しているが、目的と設計思想はまったく異なる。
業務の信頼性を重視するか、手軽さを重視するか――使い分けが肝心だ。