建築士として日々の情報収集は欠かせません。その手段のひとつが「建築専門誌」の購読です。中でも有名なのが、「日経アーキテクチュア」と「建築知識」の2誌。
本記事では、それぞれの雑誌の特徴や出版社の違い、筆者自身の選び方についてお話しします。
理由はいくつかありますが、実務や設計・法規に直結した情報が多く、日々の仕事に役立つからです。
また、エクスナレッジが出版している他の書籍も質が高く、過去に「図解建築法規シリーズ」や「ディテール集」など、さまざまな書籍を購入してきました。図版が多く、設計実務に使えるものが多い印象です。
ただし私は現在、定期購読はしていません。なぜなら、興味のないテーマの号まで届いてしまうから。中には保管の必要性を感じない号もあるため、内容を確認してから買う派です。
とはいえ、毎年11月頃の「法規特集号」だけは必ず購入します。付録として付いてくる「建築知識手帳」は、建築士にとって簡易法令集のような存在で、実務にとても重宝しています。
比較項目 | 日経アーキテクチュア | 建築知識 |
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内容の方向性 | 建築業界の動向、ニュース、政策など | 設計実務、法規、構造、意匠に特化 |
読者層 | 大手ゼネコン・行政・経営層 | 設計者・若手建築士・現場監理者 |
特集テーマの傾向 | 再開発、災害対応、建設DXなど | 建築法規、意匠設計、建築史など |
誌面の構成 | 文字中心でレポート的 | 図解・ビジュアルが豊富 |
定期購読の利点 | 業界情報をもれなく収集できる | 実務に役立つ知識を定期的に得られる |
最終的には、それぞれの職能や情報ニーズによって選ぶ雑誌は変わります。
私は現在、「建築知識」のテーマに合わせて必要な号だけを都度購入しています。とくに11月号の「建築知識手帳」付きは毎年の定番購入です。
建築専門誌との付き合い方は人それぞれ。私は「建築知識」に重きを置いていますが、「日経アーキテクチュア」も時に役立つ存在です。
日々の情報収集も、雑誌の読み比べも、建築という知の世界を探る旅のひとつ。あなたに合った一冊が見つかりますように。