〜スマイルボウリング・ペタンク・グラウンドゴルフ・ティーボールの魅力〜
2025年7月5日(土)〜6日(日)にかけて、加美町で「スポーツフェスティバル2025」が開催されます。町内各地区から参加者が集まり、年齢や体力を問わず誰もが楽しめる競技を通して、笑顔と交流が生まれる地域の一大イベントです。
今年の目玉は、地区対抗の4種目競技戦。
競技は「スマイルボウリング」「ペタンク」「グラウンドゴルフ」「ティーボール」の4つ。それぞれの競技は、どれも特別な経験や技術がなくても楽しめる、地域に根ざした“やさしいスポーツ”です。
この記事では、それぞれの競技の発祥・歴史・ルール・道具について、やさしくご紹介します。フェスティバル当日に向けて、予習としてもどうぞ。
誰でも笑顔で楽しめる、室内型ユニバーサルボウリング
スマイルボウリングは、通常のボウリングをベースにしながら、子どもから高齢者、身体にハンディキャップのある方まで幅広く参加できるよう、日本国内で開発されたレクリエーションスポーツです。特に福祉施設や健康づくりイベントなどで採用され、転倒リスクを抑えつつ「成功体験」につながるよう工夫された競技です。
ルールはシンプル。コートの端からボールを転がし、並べられたピンを倒します。個人戦・団体戦どちらでも可能で、得点は倒したピンの数や、ピンごとの点数設定によって決まります。ピンの並べ方や距離を変えることで難易度調整ができるため、年齢や能力に応じた運営が可能です。
軽量ボール(ウレタンやゴム製)
ピン(プラスチック製、またはペットボトルなど)
屋内用の平坦なフロア
フランス生まれの「頭脳と技」のスポーツ
ペタンクは、1907年に南フランス・プロヴァンス地方で誕生しました。立って投げる競技ができなかった障害のある男性のために、友人が考案したのが始まりです。今ではフランスの国民的スポーツとして、ヨーロッパを中心に世界中で親しまれています。日本でも1990年代以降、高齢者福祉や地域スポーツとして導入が進みました。
プレイヤーは金属製のボールを目標球(ビュット)に向けて投げます。自分のボールが相手よりもビュットに近い位置にあれば得点となります。戦略とコントロールが問われる競技で、「カーリングの地上版」とも言われます。
金属製のボール(700g前後、直径7〜8cm)
木製のビュット(直径3cm程度)
砂利、土、芝などのフィールド(屋外)
ゴルフよりやさしく、ゲートボールより軽やかに。
1982年、鳥取県泊村(現・湯梨浜町)で誕生した日本発祥のスポーツです。年齢・性別・運動経験を問わず誰でも楽しめることを目的に、学校や地域、福祉施設で広く導入されています。公益社団法人「日本グラウンドゴルフ協会」がルールを統一・普及しています。
コースには「ホールポスト」と呼ばれる目標があります。スタートマットからボールを打ち、なるべく少ない打数でカップイン(ポストにボールを当てる)を目指します。全ホールの合計打数で順位が決まります。最大8ホールを使用することが多いです。
クラブ(長さや形状は個人に合わせたものも)
ボール(直径6cm、硬質プラスチック)
ホールポストとスタートマット
校庭や公園などの屋外スペース
野球の入門編として大人気。打って、走って、守る楽しさを。
1950年代のアメリカで、野球をまだプレーできない年齢の子どもたちのために開発された競技です。安全性が高く、技術の習得段階にある子どもたちに最適。日本では小学校の体育や地域イベントでも広く取り入れられています。
野球と似たルールで、ボールは投げられず、バッターが「ティー」と呼ばれる台に置かれたボールを打ちます。投球による難易度がないため、誰でも確実にバットに当てられ、試合のテンポも良好。守備・打撃・走塁の楽しさを味わえます。
ティースタンド(ボール置き台)
軽量バット(プラスチック製など)
ソフトボール(スポンジや軽量素材)
ベース(安全性の高い素材)
フィールド(グラウンドや芝生)
4つの競技はいずれも、「だれもが参加できる」ことを大切に作られたものばかり。地域の中で、年齢や体力の差を越えて楽しめるスポーツは、まさに”人と人をつなぐ道具”です。
加美町で行われるこのスポーツフェスティバルは、競技の勝敗だけでなく、「顔を合わせ、声をかけ、笑い合う時間」がなによりの宝物になります。
なお、私自身も「スマイルボウリング」と「ペタンク」に出場することになりました。父が行政区長を務めている手前、断りきれず…というのが正直なところですが、運動不足とストレス解消も兼ねて、怪我のないようせいぜい頑張ってまいります!