ざっくり言えば、
「外国からモノを持ち込むなら、お金払ってね」という制度。
かつて中世のお城の前にあった“関所”のようなもので、現代では刀の代わりにスキャナーとExcelを装備した税関職員が構えています。
「このお金で国を守ります、国内産業も応援します」──国がそう言って徴収しているお金、それが関税です。
ある意味、半自動です。
たとえば海外通販で何かを買うと、日本に届いた時点で税関が中身と金額をチェック。
そして「これは課税対象ですね〜」と判断されると、
が上乗せされます。
そしてこの徴収を実際に担うのは──ヤマト運輸さんやDHLさんなど、あなたの玄関にやってくる配達員たちです。
つまりこれは、合法的な“玄関先の集金システム”です。
たとえば、海外から1万円超の買い物をすると──かなりの確率で課税されます。
そしてある日、配達のお兄さんが笑顔で登場。
「お荷物です〜。2,800円になります〜」
「え?代引きなんて頼んでないけど…?」と混乱しそうですが、それ、税金です。
支払いは、現金・クレジット・交通系ICなど。
拒否すると、お兄さんは無言で荷物を持ち帰っていきます……。
基本的に、
「商品の価格 + 送料 + 保険料」 = 課税価格
これに対して:
がかかってきます。
飛行機のチケットを買ったとき、
「なんかチケット代のほかに“燃油サーチャージ”ってあるな?」と思ったことありませんか?
これは航空会社が
「燃料代が高いので、ちょっと負担してください」という、お願い料みたいなもの。
しかもチケット代とは別枠で堂々と請求されます。
なぜ?
→ 原油価格が変動するから、毎回チケット代を変えるのは面倒。
→ 燃油分は「別料金」にしておけば調整しやすい、というわけです。
項目 | 関税 | 燃油サーチャージ |
---|---|---|
請求元 | 税関(国) | 航空会社 |
目的 | 国家財源、国内産業保護 | 燃料代の補填 |
払わないと? | 荷物が届かない | 飛行機に乗れない |
請求タイミング | 配達直前 | チケット購入時 |
支払い方法 | 玄関で支払い | 自動引き落とし |
納得感 | なんとなく払ってる | 同上 |
理屈では、「払いたくないなら買うな」で済む話。
でも現実はそんなに単純じゃない。
→「国産にしよう!」と言ってできるなら、最初からそうしてます。
契約、品質管理、物流…
すべて海外で組まれてる場合、「関税上がったから変えるわ」は不可能に近い。
→ 小学生の駄菓子屋レベルの応酬ですが、最終的に損をするのは企業と消費者。
「高級品だけ」じゃありません。
日用品、食品、燃料など、生活インフラ全般にも関税はかかることがあります。
→ 「やめればいい」では済まない問題。
質問: インディアンかエジプト人?それともマルクスが考えた?
紀元前2000年ごろ、メソポタミアやエジプトの都市国家で
「村に物を持ち込むなら通行料払ってくれや」が始まり。
→つまり「エジプト人」わりと正解。
→ 要するに「政治と経済の便利装置」。
関税を作った人ではない。
でも「こんな不平等な仕組みふざけるな」とずっと怒ってた人。
批評家ポジション。
19世紀のイギリス・アメリカ・フランスあたりの帝国クラスタ。
その後、GATT(関税と貿易に関する一般協定)→ WTO(世界貿易機関)へと発展。
「ようこそ、他国の経済プレイヤーたち。でも皆さん、ルールわかってますよね?」
と言いながら最初にお金を要求する、国レベルの入場料制度。
名前 | 役割 |
---|---|
エジプト人 | 初期の徴収ガチ勢(門番) |
マルクス | キレてた人(批評家) |
イギリス / アメリカ | 現代ルールの設計者(黒幕) |
あなた | なぜかインディアン想像した自由人 |
「払いたくないけど避けられない」──それが関税。
そして気づけば、玄関先で“国”に払っている。