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健康診断で発覚!10キロ痩せたのに血圧が下がらない理由

減量しても血圧が下がらなかった体験をきっかけに、血圧の仕組みや測定法、飲酒との関係まで調べてみました。

1年かけて10キロ減!…のはずが

今日は町の健康診断でした。
昨年、メタボ判定で生活指導を受けた私は、この1年で体重を10キロ落としました。担当者から「減量すれば、血圧を含めた各数値はすべて改善されるはずですよ」と言われていたので、期待して臨んだ今年の健診。

私は「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」のダギーのように、突然スリムで筋肉質なハンサムに生まれ変わる…そんなイメージすらしていました。医師が「運動してるのか?」と驚き、「PERFECT!」で締めてくれる、そんな展開を夢見ていたのです。

予想外!血圧はむしろ上昇していた

しかし現実は甘くありませんでした。まさかの“血圧上昇”という結果。前回の健診から血圧を一度も測っていなかったことも反省点ですが、「原因は…テキーラか?」と内心ヒヤリ。

そこで改めて、「血圧ってそもそも何?」「どう測ればいい?」「どうやったら下がるの?」といった基本を調べてみることにしました。


血圧とは?基本のキホン

血圧とは何か?

血圧=血液が血管を押す力のこと。通常、2つの数値で表されます:

  • 上(収縮期):心臓が血液を押し出すときの圧力(例:130 mmHg)
  • 下(拡張期):心臓が休んでいる間の圧力(例:85 mmHg)

ホースで水を出すときのイメージに似ています。強く握れば勢いよく出る(上の血圧)、手を緩めても水は出続ける(下の血圧)、という違いです。


健診の「血圧の平均値」ってどういう意味?

私が気になったのは、検査担当者が言った「これは平均ですからね」という一言。

実は血圧って、1回目と2回目でかなり変動することがあります。私も今回、「1回目が高く、2回目でやや下がる」パターンでした。

平均血圧の出し方

正しい出し方は、上(収縮期)と下(拡張期)をそれぞれ別々に平均する方法です。

例:
1回目:140 / 90
2回目:130 / 85

→ 平均は
上: (140 + 130) ÷ 2 = 135 mmHg
下: (90 + 85) ÷ 2 = 87.5 mmHg
→ 結果:135 / 87.5 mmHg

やってはいけない平均のとり方

「140と90を足して÷2=115」とか、「1回目と2回目の上下すべて足して÷4」などの方法はNGです。

  • 「140と90を足して÷2=115」とする → ❌

  • 「1回目と2回目の上下すべて足して÷4」 → ❌

上下の血圧は意味が違うので、必ず分けて平均しましょう。

上下の血圧はそれぞれ意味が違います。
上(収縮期)は「勢い」、下(拡張期)は「常にかかっている圧力」。
だから、単純に合算してはいけません。


血圧の変動と測り方のコツ

血圧はこんなに変わる!

状態 血圧への影響
サウナ中 上がりやすい(高温により血圧上昇)
サウナ後 下がるが要注意
水風呂中 急激に上がることがある(血管収縮による)
水風呂上がり後 急激に上がることがあるため注意
お風呂上がり 一時的に下がる
激しい運動直後 一時的に上がる
飲酒(アルコール多め) 一時的に上下どちらにも変動、
翌朝は上がる傾向飲酒(アルコール多め)

正しい血圧の測り方

  • 家庭用血圧計で朝・晩に測定
  • リラックスした状態で行う
  • 食後・入浴後・運動後・飲酒後は避ける
  • 1日1回でなく、数日間の平均を意識する

家庭用血圧計の選び方と価格帯

血圧管理の第一歩は「毎日測る習慣」をつけること。

  • 上腕式(おすすめ):正確で誤差が出にくい
  • 手首式:コンパクトだが、姿勢によって誤差が出やすい

主なメーカー:オムロン、テルモ、シチズンなど

価格帯(2025年現在):

  • エントリーモデル:約3,000〜5,000円
  • 音声・メモリー機能付き:約7,000〜10,000円
  • スマホ連携モデル:約10,000〜15,000円

飲酒と血圧の関係をもう少し詳しく

健診前だけ控えればいいの?

検査前日だけ控えても、日常的な飲酒習慣が血圧に影響することも多いです。

アルコールが血圧に与える影響

  • 飲酒直後は血管が拡張し、血圧はやや下がる
  • しかし数時間後には交感神経が刺激され、血圧が上昇
  • 結果、翌朝には高くなることが多い

特に毎日飲酒している人は要注意!
長期的には血圧がじわじわ上がり、高血圧リスクが高まります。
テキーラなどアルコール度数の高いお酒はより影響が強い傾向も。

対策としてできること

  • 飲む頻度・量・時間帯を意識する
  • 休肝日を設ける
  • 「飲まない日を意図的に作る」ことが血圧の安定につながる

まとめ:数字の裏にある生活習慣を見直そう

体重を10キロ減らしたにも関わらず、血圧は下がらなかった――これは決して珍しい話ではないようです。

血圧は体重だけではコントロールできません。
測るタイミング、飲酒や塩分、睡眠やストレス…
複雑だからこそ「ちょっと気をつける」が効いてきます。

減量にせよ血圧にせよ、まずは「気付くこと」が大切なのだと思います。メタボではいけない、高血圧はいけない。。。じゃあどうすれば?改善のためにできることを、無理せず少しずつ時間をかけて実行していく。

この健診をきっかけに、正しい測定習慣飲酒・食事の見直しを始めてみようと思います。