建築と暮らしの交差点 / 法律と現場のあいだで、ちょうどよく。

長期優良住宅とは?認定の流れと確認書取得のポイントを徹底解説

長期優良住宅を取得するための確認書(長期使用構造等確認書)とは?

長期優良住宅の認定を受けるには、いくつかのステップを踏む必要があります。以下は、認定申請までのざっくりとした全体の流れです:

🔧 手続きの基本フロー(代表的な手順)

  1. 事前相談
    • 登録住宅性能評価機関(=“審査するトコ”)にアポイントを取り、ざっくりプラン説明&書類相談を行います。準備ミスで怒られないための最初の一歩です。
  2. 確認申請(技術的審査依頼)
    • 設計図面、仕様書、構造計算書などを提出。ここで「確認書(長期使用構造等確認書)」が発行されます。
  3. 修正対応
    • 審査機関から“図面直して”、とか“説明書足して”とか指摘があります。直しましょう。
  4. 認定申請(所管行政庁提出)
    • 確認書とともに、認定申請書や添付図書(維持保全計画、資金計画など)を市区町村や都道府県に提出。工事着工前に済ませるのがルールです。
  5. 認定通知~着工
    • 合格すれば認定通知書が届き、ようやく着工OK。遅刻厳禁、必ず着工前に認定申請を完了させるのを忘れずに。
  6. 工事完了報告と維持保全
    • 完了後30日以内に“工事完了報告”。その後も10年以内ごとの点検や記録提出が求められます。

🧠 注意点まとめ

  • 書類が足りないと「差し戻します、やり直し」とか言われて、「また来たの?」って顔されます。
  • 工数も費用もそこそこ。申請手数料や構造計算・図面作成にもコストがかかります。
  • 書類保存と定期点検は“いつも監視されてる感”満点。ついでに台風・地震後は臨時点検もあります。

📌 手続きをサクサク進めるヒント

  • 余裕あるスケジュール:提出~認定まで時間がかかるため、工期と相談しながら逆算を。
  • 専門家頼み:建築士や施工会社、行政窓口との連携はマスト。ほぼ彼らが代理でやります(あなたは指示担当)。
  • ローカル確認:自治体によって添付図書や受付形式(紙・電子)が違うので、居住地の担当窓口の資料もチェックしましょう。

以下は、この流れの中でも特に重要な「確認書」について詳しく説明します。

📄 確認書(長期使用構造等確認書)の目的

この確認書は、住宅の構造や設備が劣化しにくく、耐震性・省エネ性能・維持管理のしやすさといった点で基準を満たしていることを示す証明書です。行政への正式な認定申請の前に取得する必要があります。

🛠️ 確認書発行までの流れ

  1. 事前相談:住宅性能評価機関に設計図面などを持参して相談します。
  2. 審査依頼:設計図面や構造計算書などを提出し、審査契約を行います。
  3. 書類審査・修正対応:機関側で図面・計算内容などを確認し、必要に応じて修正を指示。
  4. 確認書の交付:審査が完了すると、確認書が発行されます。

📚 審査対象と提出図書

確認書の審査では、次の要素が求められます:参考国交省:長期優良住宅認定制度の概要(PDF)

提出する主な図書:

  • 設計内容説明書
  • 各種図面(平面図、立面図、断面図など)
  • 構造計算書
  • 断熱性能に関する資料
  • 地盤調査報告書 など

💸 確認書の取得にかかる費用

審査機関ごとに異なりますが、例えば「ハウスジーメン」では約57,200円(税込)から。修正・再審査が発生する場合は追加費用も。

📎 引用・参考情報

確認書の取得は、長期優良住宅認定のための大切な一歩です。手間はかかりますが、正確な情報と準備でスムーズに進めましょう。