一級建築士。
それはまるで「足の裏の飯粒」みたいな資格──
取っても食えないが、取らないと気持ち悪い。
そう聞いたことはありませんか?
たしかに、東大出てストレート合格、ピカピカの事務所で夢のキャリアへ──そんな輝く人もいれば、
毎年ローンを組み、腰を痛めながら図面と格闘してようやく合格する中年戦士もいる。
資格を取ってからの未来もさまざまです。
有名建築雑誌に作品が掲載されるスター建築家
ほぼ無職に近い日々を過ごす“建築士”
職場に泊まり込み、深夜までCADとにらめっこな現場の兵士たち
そんな“ピンからキリまで”の建築士界ですが、まずは試験に合格しなければ話になりません。
そして、合格のために重要なのが…道具選びです。
製図試験の武器選び、いわば「建築士の装備セット」を整えること。
ここでは、**必須アイテム「平行定規」と「三角定規」**の二大巨頭を紹介します。
受験生の定番中の定番、それがムトー(MUTOH)の「ライナーボード UM-06N8」。
高精度のシンクロベルト駆動式
→ 作図中にズレにくく、精度が安定。回転させても狂わない安心感。
JAEIC対応で試験向け設計
→ 公式の要件をすべて満たし、安心して使える。
ハードケース付きで移動も安心
→ 移動中の事故防止。これ、地味にありがたい。
定番なので中古市場も活発
→ UM-06N5からの買い替えも多く、会場では「みんな黒いムトー」。
機種名 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
KOKUYO TR-HHEF11 | 安くて軽い、マグネット式 | 精度や安定感でやや不安あり |
STAEDTLER 960 A2 | 総合資格学院のセットに多い | ネジ式ブレーキで好みが分かれる |
MAX MP-400FL2 | ワイヤー式、軽量で移動しやすい | 駆動の耐久性はムトーに劣る |
試験1か月前の「板の乗り換え」は非推奨。操作感が狂います。
机に合わないこともあるので、「脚の高さ」は事前に調整を!
三角定規にテンプレート機能を融合させた、製図界のマルチツール!
丸・四角・三角…すべてのテンプレートが一枚に
1/100・1/200スケール対応の目盛付き
“つまみ”で定規を簡単に回転!滑らか操作!
左右対称で右利き左利き両対応
「持ち替えがいらないから時短になる」「これ一本で済む」
という声が圧倒的多数。
特に21cmサイズのフル版(テンプレートプラス)は、試験本番でも大活躍。
一方、15cmのコンパクト版(型番:34822)も持ち運びや細かい作業に便利。
テンプレートプラス(21cm)… 2,000〜2,600円
コンパクトタイプ(15cm)… 約2,400円
なので、早めの購入が鉄則!
壊れても困らないように、予備の定規やテンプレートも一応持参推奨です。
一級建築士試験という“戦場”で戦うあなたにとって、道具選びは最初の戦略。
ムトーの平行定規、バンコの三角定規。
これはもはや「令和の二大名将」と言ってもいい。
資格は足の裏の飯粒かもしれない。
でも、道具は武器です。
ちゃんと研いで、戦いに挑みましょう。