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確認申請プログラム「申プロ」Ver1.1.123が法改正に対応!導入の理由と使ってみた感想

建築確認申請の強い味方「申プロ」──Ver1.1.123を使ってみた感想

建築確認申請書の作成に欠かせないツールとして、多くの設計者に利用されている「確認申請プログラム(通称:申プロ)」。

当事務所では、令和7年法改正に伴い電子申請の採用を決定し、その際、オフライン作業と電子申請の両立が可能な「申プロ」を導入しました。

なぜ「申プロ」を導入したのか?

以前は、CADソフトに標準搭載されている確認申請書作成メニューを利用していました。操作性は良好でしたが、最大の問題は「バージョンアップが非常に遅い」こと。

その結果、申請様式の変更に気づかず旧版で提出してしまい、役所から何度も修正を求められた経験があります。
もはや、そんな無駄な手戻りをしている余裕はありません。

「申プロ」は法改正や様式変更にリアルタイムで対応してくれるため、常に最新の様式で申請できる安心感があります。

実際に使ってみて良かった点

  • 定型情報のマスター化:建築主や設計者情報の入力が省力化
  • 建蔽率や容積率などの自動計算:手計算ミスを防げる
  • エラーチェック機能:印刷前に不備を検出できる安心感

入力画面に少々クセはありますが、一度慣れればむしろ信頼できるツールです。

最新版 Ver1.1.123(令和7年4月1日施行対応)

2025年3月末にリリースされたVer1.1.123は、令和7年4月施行の申請様式改正に対応しています。

  • 確認申請書 第三面・建築計画概要書 第二面に「経過措置の適用欄」を新設
  • 建築基準法施行令 第43条第1項・第46条第4項等に準拠

改正直後の混乱を防ぐには、こうした迅速な対応が本当に助かります。

バージョンアップの方法

申プロを起動すると自動的にアップデート通知が表示され、ICBA会員用IDとパスワードでダウンロードが可能です。

「MYページ」で確認できますが、意外と忘れやすいので事前確認をおすすめします。

無償提供について(宮城県内の方向け)

宮城県建築住宅センター様では、申プロを無償で提供されています。
利用には、以下の2点が必要です:

  • 利用規約の遵守
  • 「利用申込書」と「誓約書」の提出

詳しくは下記リンクをご覧ください:
👉 宮城県建築住宅センター「みやすまポイント」案内ページ

通常はICBAの有料情報会員登録が必要ですが、上記を通して申請すれば無償提供が受けられます。

まとめ

申プロは、様式改正に迅速対応する設計業務の強力な相棒です。
Ver1.1.123では、令和7年4月の制度改正にも万全に対応。今後も安心して活用できるツールと実感しています。


▼ 詳細やダウンロードはこちら(ICBA公式)
https://www.icba.or.jp/shinpro/